LAPIN NOIR

Blog | Photographer | Sapporo

オールドタウンに流れる歌

街の人出が落ち着いた日曜の夕方。とあるお店の前を通りかかると、CDコンポから遠い日の小さな片思いの歌が流れてきた。何だかちょっぴり切なくて素敵。山下達郎の『片思い』を聞きながら、「いい歌ですねえ。」と店主に声を掛けた。最初に買ったのは随分と…

新しい場所

世界が分かれてきた。前よりも色濃くはっきりと。仕方ないという言い方も何だけれど、隣国のことはどこかのタイミングで勃発しそう。それをどうやって防ぐかという話だとは思うが、国内事情も含めて混沌とした時代は続きそうだ。 それから、日々について記せ…

80年代のフレーム

写真を自分の部屋に飾る時は、モノクロ写真が多い。また、額装ではなく木製パネルの方が軽くて飾り易いし、すっきりするので気に入っている。額装になるとフレームが一番悩ましく、写真や台紙とのバランスを考えると難しくてセンスが問われる。だいたい私の…

思いもよらぬ、三島

写真を撮るほどアクティブにはなれない。それでも軽く外出したい時に居心地のいい場所になるのが古本屋だ。雨だったら尚のこといい。湿度感と古本のカビ臭さや湿気の臭いが相まって、ちょっと懐かしい気分になる。私は古本のこういった独特な臭いはあまり好…

領域

2階のカフェや喫茶店が好きだ。2階以上の窓がある場所なら何処でも居心地良くいられるのだけれど、ひとりだと時間つぶしに景色を眺められるのがいい。この日は用事を済ませた後に車で移動してカフェへ寄った。2階は一部吹き抜けになっており、テラスがあって…

NEW YEAR 2022

あけましておめでとうざいます。本年もよろしくお願い致します。

Christmas Saves The Year

晴天。 午前、開店時間ちょうどに行くと看板はclose。まだ準備中だった。店前で待っていた私に気づいた店員さんは看板を裏返し、openの表示に変えた。 「すいませーん・・・」と言ってお店へ入ると、チキンと野菜のお惣菜を3点注文した。クリスマスだから特…

ROOTS < 福島 >

写真を送って欲しいと親戚Sさんから家族に電話があったらしい。写っているのは多分、私の曾祖母の曾祖父にあたる人物で、名前は喜右衛門さんという。写真サイズは約8.5cm×11cm。ちょうどそれが収まる桐箱に入っていて、箱には氏名と共に新選旅団、警部補、山…

ROOTS < 中島公園 >

南14条橋から中島公園へと向かう北側の景色はそれほど変わっていないように思う。橋の下を流れる鴨々川は、豊平川の分岐点から始まって中島公園を通り、すすきの南部まで続く。カモカモガワという名称が可愛らしくて好きだ。中島公園西側は、細い曲線の流路…

シェリーへ

7月に入って写真を組んだ。過去写真はあと2、3作程まとめたいのに進捗が悪い。それでも先月撮った写真を入れながら、コロナ禍の中でひとつ形にしてみたかった。組を意識して撮っていないので数が足りず、最終的に数枚から2枚に絞る。 するとシェリーが頭に浮…

夏は、カルピス

2019年8月18日、その日は暑かった。車を止めた後、目印の看板を曲がって路地裏にあるペコラネラへ入った。 店内を一通り見ながら写真を撮らせてもらい、1階でドリンクを注文。喉が渇いていたので珍しくカルピスにした。少し経つと店主はマーブル柄のローテー…

日曜の散歩道

5月にしては強めの日差しが、眠っている意識を覚醒してくれるようで、重たい頭に程よい刺激が加わった気がした。避けたい直射日光が当たって変に気持ちいい。最近、直接話せる人とは、メッセージよりLINE通話やZOOMの音声を使っている。文字を打つのも面倒く…

100円玉が落ちていたら

今日は祝日らしい。カフェで注文する時、入口付近まで続いている列を見て気がついた。最近は平日と休みの区別がついていない。変異ウィルスが流行中なので、店内での飲食はやめてテイクアウトにしよう。列に並んでいると、友人が入口のドア近くに落ちている1…

ストロベリー

6種類の内、まず手にとったのはピスタチオとアーモンドが添えられたストロベリー味のタブレットショコラ。退職にあたって先輩から頂いたものだ。残業続きで忙しかったのに、ありがとうございます。北上する桜前線の知らせを耳にしながら、春らしい色彩の見た…

余りにもいろんな事があり過ぎて

入る部屋を間違ったら、ドアを開けて直ぐに出ていけばいいと思う。長居なんてする必要はないし。去年入社した同僚は退職の決断が早かった。以前話した時は、今後のあらゆる選択肢について頭を悩ましている様子だったので、私はそれ以来、進退について立ち入…

1月のカレンダー

パソコンのディスプレイから視線を落とすと、卓上カレンダーに歪な形をした光の玉模様が2つほど映っていた。年末の挨拶で貰ったカレンダーが職場の共用テーブルに置いてあって、私はデスク用に去年と同じクラフト地を選んだ。午後、西側にあるブラインドの…

Snow Stars

平穏な生活に戻ることを願いつつも、思うようにいかない日々は続くと思われます。どうか皆様ご自愛の上、お過ごしください。そしてお会いできる日を楽しみにしています。 本年もよろしくお願い致します。 2021.1.1 記

HAPPY XMAS

モヤモヤしてる人が多いらしい。 気づかないうちにストレスを抱えているのだろう。よくよく話を聞けば、何かしら体に変調をきたしていると友人や知人たちも言う。 ここ数年の私は、大人数での集まりに興味を示すことが殆ど無く、都心より郊外を好み、飲みに…

モノクロームに愛を込めて

9月20日、ペコラネラギャラリーの2階で似顔絵を描いているpaterさんを見ながら、私は珠寧ちゃんのことを思い出していた。 最後に会ったのは、2019年にここペコラネラで開催された珠寧ちゃんの個展「The Rose」だった。その日は確か日曜日で、2階に上がると…

雨上がりの中庭

あっという間に9月の連休が過ぎた。移動祝日のおかげで4連休。カレンダーを見れば、10月と12月には祝日がない。それでも、よくよく考えてみれば春の自宅待機を含めオリンピック絡みの夏の連休など、今年ほど休みまくった年はなかったから、がんばって働こう…

下弦の月

虫が鳴いている。夕方より風が弱まった。何かが始まるような、懐かしさにふと気持ちが落ち着くような、そんな夏の夜の匂いを感じる情緒は、突然吠えた犬と救急車のサイレンに打ち消されてしまった。 今日は関東を中心に危険な暑さと言われ、群馬と埼玉で40度…

染め上がった雲の向こう

晩ご飯の準備中、キッチンとダイニングテーブルを行ったり来たりしていると、奥の洋室の窓から見えた空色が変化していた。お椀によそったばかりのお味噌汁に目をやったが、いつものように部屋へ移り、何も考えずコンデジで撮った。 きれいだなあ。体に溜まっ…

smokey

気だるくこもっていて儚げではあるけれど、深刻になり過ぎず、温かいのがいい。吐息まじりのスモーキーな声質の歌声は、雨天時や曇天時の柔らかい光が入る室内に嵌っていて、聴く側を落ち着かせ、しっとりさせる。物を片付けたので今までよりも音が反響して…

refresh and recharge

今日で自宅待機9日目。遅めに起き、コーヒーを淹れて、パンとヨーグルトとオレンジを食べる。南側の窓を開けると、鳥の鳴き声がせわしく聞こえてきて、車道沿いに咲いている桜が見える。他にはマンション、一軒家、街路樹、再開発される土地、数少ない走行車…

白いラスクの安堵

楕円形にトリミングされた短い尻尾の動きより、リズミカルなステップと顔の表情を見れば、その日のご機嫌がわかる。いつもより軽快で、今日は「うれしい!」が体全体から伝わってきて微笑ましい。 午前、愛犬との散歩で近所の公園へ寄った。広さは小規模で、…

四月

触れられない場所がある。だからこそ見せてあげたい景色があった。ゆっくり時間をかけながら、いつかどこかで共有し、より良い道を探し過ごしていく希望は、もうこの先ない。彼はまた堂々巡りをするだろう。相手の希望は自分の希望。不器用でも、一生懸命こ…

正当に怖がる

非常時に「正しく恐れる」ことは難しい。 もともと寺田寅彦の随筆「小爆発二件」に記述されている「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだ」というのが元になっている。 絶対的な価…

いらないものを捨てる

自由に言いたい事が言える世の中になった。特にネットは匿名が多いせいか、考え方の違う人間を見つけては批判や中傷を激しく繰り返し、加減を気にしない発言が気にかかる。意見を言うのはいい。結果から同じ失敗をしないように共に考えていくことは必要だと…

しみじみ

レースカーテンの透け感から、外の世界の明るさがイメージできる。今日は大雪で真っ白な世界。まだまだ降り止まないだろう。中途半端な位置にある外側のシェードを下まで下げた。 「しみじみした休日を過ごしてるね」と、もらった返信メールには、出来が悪い…

2020 NEW YEAR

昨年はお世話になりまして、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。